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    乗鞍岳 (1/3)

    • 2010.08.09 Monday
    • 17:25
     名鉄が募集する、「雲上の楽園・絶景!乗鞍岳満喫コース」と称するバスハイキングに参加した。このハイキングは名古屋駅近くの名鉄バスセンターに7時〜同20分集合と大変に早く、三重県の田舎からでは、一番電車しか間に合わないという不自由さはあるが、何が何でも今年は行かねばと、少々無理をしたのであった。(代金は昼弁当なしで¥4500)

    ここは一昨年名鉄観光のバスツアー(昼食付き平日¥6980)で行ったところ、県内3箇所で人を乗せ、また行きたくも無い店に連れて行かされたりしたために、朝7時前の集合で、帰り着いたのが、渋滞にも遭い夜の9時と長い時間がかかったのに、本題の”畳平”現地での自由時間はたったの60分であったのだ。

    今回でも、撮影出来た花は32種を数えるのに、60分では何ほども撮ることが出来ず、泣く泣く切り上げざるを得なかったのである。すぐそこにきれいな花がずらりと咲いているのに、無常にも時間切れでバスに戻らねばならなかったのは、極めて残念な結果であったがために、是が非でも再度の訪問をしなければならなかったのである。昨年行く積りであったが、諸般の事情があって、さらに一年が経過してしまったので、今年こそは何としてもとの信念(?)が実り漸く行く事ができたのであった。

    2010.08.05(木)、午前4時15分に目覚ましをセットして、前夜9時に床に就いたので、きっちり眠り、目覚ましのお世話にならずに起きてしまったので、食べずに出るはずだった朝食もしっかり食べて、5時23分発の始発電車に乗ったのである。(申し込みは6日以上前、料金支払いは3日以上前に済ませてある)

    名鉄バスセンターに着いたのが、6時50分、指定集合場所のバス乗り場には既に長蛇の列、50人乗りのバスは6台まで確認出来たがすごい人気だ!。次々とバスが満席になり次第発車(私の3号車は7時10分)した。当然市内などに止まる必要もなく、「ひるがの高原」サービスエリアまで直行、そして、「あかかぶの里」でトイレ休憩して、午前11時10分乗鞍岳畳平(標高2702m)に到着した。




    道路は渋滞など一切なく極めて順調に走ったが、二回の休憩を含め丁度4時間かかったことになる。乗鞍スカイラインに入ってから雲行きがあやしくなり、小雨が落ちて来て、気を揉ませたが、頂上は程良く雲があり撮影には絶好であって危惧した雨の心配はないようだ。

    ハイキングは2コース用意されている。許される時間は最大3時間余りあり。
    ☆☆☆コース:乗鞍の主峰「剣が峰(3026m)に昇る、全長6Kmのコース
     ☆  コース:大黒岳(2772m)、富士見岳(2817m)を昇る、全長4.5Kmのコース

    私は花の写真が目的、時間と体力との相談で、☆ひとつコースに決定。お花畑に重点を置きたいので時間配分の都合上、富士見岳への登山は見送ることも視野にいれて、さあ!戦闘開始!、直射日光はきついが、雲による影の下で風が吹くと少し寒さを覚えるような、快適な気候である。






    「鶴ヶ池」
    池の後方に見える山が今から昇る「大黒岳」である。




    「鶴ヶ池」の周りを半周して、先ずは「大黒岳」2772mに昇る、標高差は70m、左程きつい昇りではないが、直ぐに息切れして、酸素濃度低下を実感する。昇り終えた時は汗が肌を流れるが、止まれば殆ど瞬時に消えてしまい、すがすがしい気分、登山の醍醐味をちょっぴり味わう!。




    「大黒岳」頂上だ。

    雷鳥を見た!との情報に、色めきたったがその姿を拝むことはできなかった。
    ここに昇るまでに見た花は、「イワツメツサ」と「コマクサ」と「イワキキョウ」であったが、花はその見た順とは無関係に掲載している。




    1. 「イワツメグサ(岩爪草)」 ナデシコ科

    この草の名前は、「乗鞍岳・花の散歩」と題する、乗鞍観光協会出版の資料(¥500)によるが、私が持ち合わせる他の資料には「イワツメクサ」は存在しないことから、乗鞍固有の種のようだ。

    平地で良く見かける、シロツメグサ、アカツメグサ(クロ−バー)は”詰草”であるが、これは”爪草”なのだ。それは葉が細くて先端が尖り丸く反っているために、猛禽類の鋭い爪をイメージして、「爪草」と言う名前が付いた草があるが、乗鞍岳のものは、それとは花などが少し異なる(花びらの数、形、葉の反りなど)ために、”イワ”が付いたものと推測する。








    なんと可憐で清楚な花だろう!。





    2. 「コマクサ(駒草)」 ケシ科

    高山植物の女王とも言われ、これ見たさに遠路はるばる、4時起きして来たようなもの。一昨年に比べ一面に咲き乱れており、ため息と共に暫く感動で動くことが出来ないほでであった。これさえ見れば今回の目的は充分達成したようなもの。それにしても、異常気象の影響がこの草には返って好結果をもたらし長く楽しめたようである。

    花の名前の由来は、花の形(特に蕾が)が馬の面に似てるから付いたようであるが、普通馬に似て居れば例えば「ウマノアシガタ(道端の草で紹介済み)」のように”ウマノ・・・”と付けられるが、ここでは更に上級の命名、”馬”ではなく”駒”としたことで、二段階上の命名、女王たる所以であると言われることもあるのだ。




    こんなに咲いてるのは初見だ!。感激!。








    いやー!、美しい!。





    3. 「アオノツガザクラ(青の栂桜)」 ツツジ科

    ”アオノ”は花が青い(緑も青と言うらしい)、”ツガ”は、葉の形が「コメツガ」に似てるから、”サクラ”は
    その仲間が「サクラ」に似てる(花の先端の形)からだそうな。(シロトビ写真で恐縮ながら・・・・)






    4. 「イワギキョウ(岩桔梗)」 キキョウ科

    「チシマキキョウ(後報を参照)」も同時に咲いているが、花が上を向いているのが、「イワキキョウ」、「チシマ」は花が横に寝ているし少し長いことで見分けられる。








    5. 「ウサギギク(兎菊)」 キク科

    葉がヘラのような形で、毛が生えているので、兎の耳に例えたものらしい。






    6. 「ウメバチソウ(梅鉢草(」 ユキノシタ科

    花が梅に似るからであろうが、”ハチ(鉢)”については説明がつかない。梅は菅原道真と縁が深いが、その道真の家紋が”梅鉢紋”と言うので、ここから来たとの説もあるとか。






    7. 「オンタデ(御蓼)」 タデ科

    いろいろ探したが、名前の由来についての記述が見当たらない。名前は正式なものと確認済み。








    8. 「クロユリ(黒百合)」 ユリ科

    今年の植物の異常がここでも出て、黒百合がおかしいとの情報の通り、これでも本人はちゃんと咲いてる積りのようだ、心体の不自由な人が、明るく何の屈託も無く笑っている姿を思い出したが、花としては哀れな姿であった。
    一昨年は8月7日、今回よりも2日遅くきているが、ちゃんと咲いていたのである。




    下の写真は一昨年、ここ乗鞍岳の花畑で撮ったものである。




    9. 「シナノオトギリソウ(信濃弟切草)」 オトギリソウ科

    薬草の秘密をばらした弟を兄が切ったという話は、「オトギリソウ」として、御在所岳の記事で先日書いたのでここでは省略する。
    花は未だ蕾、一昨年はこの時期には既に咲いていたので、遅刻組のようだ。




    取りあえず第一報は以上としたい。

                                                 <<続く>>

    注:−
    ここに記した花の名前は、素人の私が安物の植物図鑑で調べたものであるために、間違い、謝った解釈があると思います。もしも、何か気が付かれた方は遠慮なく、率直にコメント欄等にお書き戴きたくお願いいたします。確認の上、訂正することは吝かではありません。

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